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ブルゴーニュでブドウの収穫をやってみた!その3

ブルゴーニュで収穫するブドウの品種は『ピノ・ノワール』『シャルドネ』『アリゴテ』『ガメイ』の4種類です。
だいたいどの生産者も『ピノ・ノワール』と『シャルドネ』は栽培しているので、この2種類は必ず収穫することになるでしょう。

畑に到着すると、バケツとハサミを渡されます。自分で剪定ハサミのようなものを用意する必要はありません。
どの品種が栽培されている畑かは、生産者によって異なりますが、収穫する方法は品種で変わらないのでご安心を。

ブドウ畑は、ブドウの木が一筋、一筋に整列していて、その長さや傾斜、何本のブドウ木があるかなどは様々なので、現地に行くまでわかりません。

  

ブドウの木が整列している一筋、一筋に何名かが一緒になって収穫をおこないます。

おおよそブドウ木数本ごとに木の杭が立っていて、その杭から杭ごとのブドウを一人で摘みます。この杭を『Pile(ピール)』と呼ぶので、作業の時に指示されると思います。

一つの杭から杭まで終わったら、同じ列で収穫している人も違う杭から杭までをおこなっているので、次の(その先の)杭から順番にブドウを摘んでいきます。

切り落としたブドウの房をバケツに入れていきます。バケツがいっぱいになったら、『Panier(パニエ)』と叫ぶとパニエ係がバケツいっぱいのブドウを回収してくれます。
もしくは、ところどころにブドウを集める用の大きなケースが置かれているので、いっぱいになったらその中に自分で入れていきます。

ブドウの状態が良い場合は、ほとんど何もせずにブドウの房をまるごと切り落としてバケツに入れられるのですが、ブドウは自然のものですから、腐っていたり、カビが大量にはえていたり、乾燥してカピカピにしぼんでいたりします。

生産者にもよりますが、その場で『選果』をおこなうこともあります。

 

写真のように、少し傷んでしまっている実(ピンク)の部分をハサミで切りおとし、綺麗な状態にしていきます。
写真のような傷んだブドウは、白ブドウならまだ許容されるのですが、赤でこのような痛みがある場合、色素が出ず問題になるようなので徹底して欲しいと言われました。

この『選果』はしっかりとやらなければいけませんが、あまりにも時間を掛け過ぎて、メンバー達との足並みが揃わないと、それはそれで問題なので、慣れていくしかありません!

ボクも最初は足手まといでしたが、徐々に慣れていき、生産者からもお褒めの言葉をいただきました。

この他にも動物たちが食い荒らしたブドウがあったりと色々な状態があるので、その場で誰かに聞いたり、ちらりちらりと他の収穫人が摘んだブドウをみながら、ブドウ収穫をしていきましょう。
はじめての人に怒ったりする人はいないので、安心してください!

ブルゴーニュの伝統的な収穫方法では『馬』を使ってブドウを運びます。近年、馬を用いた収穫や耕作をする生産者は減っていますが、今回は運が良く一緒に作業することができました!

ピノ・ノワールの畑:標高が高く、傾斜もある畑でした。

  

次回は、ブルゴーニュで収穫するメリットなどを交えてお話したいと思います。

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